台詞の記述はアニメ版を優先します。引用に付けたタイムコードはyoutubeにupされた動画のものを見て付けていますが、あまり精度はありません。
- レベル0
- 「涼宮ハルヒの憂鬱」について全くしらない人向け。原作小説もDVDも前回放送も知らない人。
- レベル1
- 1期放映分を視聴した人向け。
- レベル2
- 文章が書かれている時点でDVDになっている分を視聴した人向け。
- レベル3
- 「あらためて」放送分を視聴した人向け。
- レベル4
- 原作「憤慨」まで読んだ人向け「長門さんの小説っていいよね」
- レベル5
- 原作「分裂」まで読んだ人向け「『わたぁし』って誰?」
雑記 Diary2010/11
ネタバレなし
「時事ドットコム」のニュース記事(→ロシアのアニメおたく集合=コスプレ姿で会場満員)
おそらくは元記事に"OTAKU"と表現されているのでしょう、しかしそれを「おたく」などと訳してはいけません。悪意の無い記事だと私は信じたいのですが、このタームがあるだけで嘲笑しているのではないかと疑いたくなります。
というかはっきり言って不愉快です。この言葉を使って私たちを犯罪者扱いした事を、マスコミ関係者は忘れたのでしょうか。私は死ぬまで忘れないつもりですが。
そんなアマアマでジャパンクール(苦笑)なネタが囁かれているうちに、例の条例が復活してしまいました。(→「非実在青少年」を削除、再提出へ 都条例改正案)しかも記事タイトルこそ「削除」ですが、「青少年」(ご存知でしょうが、法律では「児童」は18歳未満の意味)に限らなくなっているという。毒気再注入!
早くも「ギリシャ悲劇や古事記は漫画化したら悪書ですか?寺山修司は?」と話題沸騰。東京が問題になるのは、以前から話題になっているとおり、指定されると事実上発禁になる為なのですが、これは本丸。
大阪の実態を見よ!
怖い思いや、悔しい思い、恥ずかしい思いもしたと思います。
ニュースで耳にしたり、書店さんの前を通るたびに、死にそうな気持ちになったかもしれません。
(略)
でも、そういう人間にとって支えになるそれらは、簡単に踏みにじられるべきものではありません。となりの801ちゃん:大阪に住んでいる18歳未満のあなたへ
君は生き延びる事ができるか
(CV永井一郎)
追記:上記はさて、どう戦い抜くかな
でしたが、知らない方のために修正しました。「ザンボット3」は、コミカルなキャラクタ設定と他人事のようなナレーションであるが故に本編の恐ろしい描写が生きたのです。オレハヒトゴロシィ~
と笑いながら歌う悪役たちによって、勝平たちを苦しめる為だけに”人間爆弾”にされる脇役の苦しみ。それは他人事ではありません。上記がなんのセリフなのかは語る必要も無いと思いますが、生き延びる
のは表現者の作家生命だけの事ではもちろんありません。以下をどうぞ(→昔はアニメオタクとバレる=死だった)具体的なことは何一つ書かれていませんが、私の実感と一致すると言っておきます。(追記)
ネタバレ多分なし。
素晴らしい写真をみつけたのでご紹介。(→月齢26.6の地球照:AstroArts)
今こそ、月が一つになる時だ
(CV高山みなみ)
この写真のデータは(→こちら)です。
すこし天文ファン以外の方のために解説。
三日月は、光っていない側がうっすらと見える事があります。この暗い側を「地球照」といいます。月の明るい側は太陽が直接照らして光っているのですが、暗い側は地球に反射した太陽光に照らされています。特に三日月の時は月から地球を見ると満月ならぬ満地球に近いので、月からみた地球は明るく輝いています。月の暗い側は日に照らされていない、つまりその地点に立って空を見上げたとすれば太陽が見えない=夜なわけです。地球でも満月の夜はうっすらと地面が照らされてほの明るいですが、月では”満地球”はそれより遥かに明るく地球がこうこうと月面を照らしています。このうっすら明るい月面を地球から見ると、夕空、または明け方の空に三日月の暗い側としてみえるのです。
上記の写真は合成で、左の欠けた月の写真は明るい側に、右の明るい側がギラギラ輝いている写真は暗い側に露出を合わせてあるのです。
雑記 Diary2010/12
ネタバレなし
政治を軽蔑するものは軽蔑に値する政治しかもてない (トマス・マン)
ネタバレなし
出版社は傑作なら喜んで原稿を受け取る。条例なんて、そのつぎの話。まずは傑作を書いてから心配すればよい。傑作であれば、条例なんてないも同然。つるんで騒いでもあとが虚しい。自分の生き残りを考えること。ライバル同士がつるむことに僕は理解できない。猪瀬直樹/inosenaoki@inosenaoki
それホント?実際はどうなの?
(以下適切な引用と信じますが、問題があればご連絡ください)


もちろん当時巻末ギャグ作家だった無精ひげの人物(吾妻ひでお本人)ではなく、当時すでに巨匠だったベレー帽の人物(手塚治虫!)ですらネームの段階でビシビシ修正されるということ、そしてのんきにそーなのか…
と言っているのはギャグで、吾妻ひでおもまた左のような状況なわけです。そーなのか…
は漫画の神様ですら修正されてしまい、描きたい事が描けないんだ!*)という驚きの表現なのです。まず傑作を書いてから心配すればいい
ですって?直されるのは下書き以前なんですが。

そして一念発起。同人誌で
というのがポイント。プロのほうが自由なわけではありません。手に持っている本は(→こういう本)喜んで原稿を受け取る
どころじゃなくマイナー誌、同人誌、そして自販機本(昔そういうジャンルがあったんです。典型的「悪書」)で才能発揮。
ところが「ビッグマイナー」と呼ばれる、知る人ぞ知る存在になりつつもオーバーヒート。


ギャグ漫画家が好きなもの描
く事のなんと過酷な事か。奇跡の復活を遂げ「失踪日記」が描かれるのは後の話です。
「時の洗礼を経たものこそ傑作」「魂の入った作品は時代を超えて残る」とはよく言われる言葉です。吾妻ひでおが80年以降の日本文化に大きな影響を与えた巨人である事は間違いの無い事実ですが、当時の作品で今読めるものはわずかしかありません。でもそれが代表作か?残らなかった作品より優れているのか?というと疑問です。
「時代を超えて残った作品の中に も 名作がある」が正解で、その逆の「名作ならばかならず時代を超えて残る」は作家の願望に過ぎないのではないでしょうか。残っている作品で作家の力を推し量るのはあまりにも危険です。例の「けいおん騒動」のとき「萌えの元祖だって?こんなジーサンしらねーよ。売名乙wwww」と書きなぐっていた人たち、あなたが大好きな作品のほとんどは10年すればあなたが投げつけたのと同じ言葉を投げつけられるのですよ。(この段落加筆)
ではTVアニメでは?(→石田敦子ホームページ「ナノ・ケーキ」:このたびの条例について )こちらのサイトのトップはこちら(→石田敦子ホームページ「ナノ・ケーキ」)
90年代の赤裸々な証言ですね。
「アニメ版らんま1/2が傑作?」と言いたい方もいらっしゃるでしょうか(失礼な!)。アニメにせよ漫画にせよ、今名作と呼ばれている作品で、第一回から凄い傑作と呼ばれた作品ばかりではないでしょう。
前作「うる星やつら」アニメ版が傑作になったのは途中から、監督やスタッフが原作の忠実なアニメ化をやめ「暴走」しだしたからです。一番キャラが立っているのは原作に登場しない端役「メガネ」であるというのも、間違いなく傑作であり押井監督の出世作である劇場版「ビューティフルドリーマー」が、登場人物の性格が原作と全く違う故に名作であるというのもこのことを象徴しています。
そして、「らんま1/2」は暴走を封じられてしまったのです。
*) ^ このコマの下にところが72年
とあります。吾妻ひでおのデビューは69年ですから、このコマはその間のことです。ちなみにwikipediaによりますと(→手塚治虫)70年には
『火の鳥』で第1回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞。日本万国博覧会にて「フジパンロボット館[138]」をプロデュース。『アポロの歌』に性的描写があるとして、一部地域で発売禁止に処される。
とあります。
ネタバレなし
しかし、みなさん逞しいですね。
(→都条例案に反対した秋田書店の「花のズボラ飯」が何故かAmazonで成人指定に
- ゴールデンタイムズ)
おおいに笑いました。
しかし今回の条例関連のまとめブログをいくつか眺めているのですが、ここも含めて やたら断定的で揶揄的な口調の規制推進派がコメント欄に出てくるんですが、あれって一体なんなんでしょうか?疑問に思っているだけの人を怒らせて支持が集ると信じてるの?
そもそもこういうまとめブログはコメント書き捨てが多発して議論にならずに無限ループしちゃうのがお約束なはず。なんだって常駐してんの?
相手を怒らせて「こんなひどい事を言われた。反対派の暴言だ!」とか書くのが目的でログ集めてるのじゃないかと勘ぐりたくなります。
本来推進派だったら「Amazonのミスだろ考えすぎだってのwww」とかって笑うネタでしょうに。なのに笑っているのは規制に懐疑的な人ばかり。規制推進派は勝ち戦のはずなのに怒り散らし相手を罵倒しまくり、規制反対派は少数のやけになる人の他はネタにしてわらい飛ばしています。
もうひとつ。(→なにこれ?)
これを書いたのは こういう(→お方)です。
大丈夫なの、メディアリテラシーってこういうものなの??
ちなみに馬脚を現した
という会社の記事はこちら(→角川書店や講談社、集英社などのコミック10社会が東京国際アニメフェアへの参加拒否を発表
- GIGAZINE)です。
私が見る限り「全然関係ない会社ばっかりじゃんか。なに考えてるの??」なんですが、やはり危惧されているとおりごく普通の漫画にも(そして女性向け雑誌にも!)販売を禁止したくなるほどの性的虐待の描写
を見てしまう人が条例改正を推進されていたのかと思ってしまいます。
やっぱり不安です。