涼宮ハルヒの憂鬱」"あらためて"放送は終了しましたので、ネタバレレベルを改定します。
台詞の記述はアニメ版を優先します。引用に付けたタイムコードはyoutubeにupされた動画のものを見て付けていますが、あまり精度はありません。


レベル0
涼宮ハルヒの憂鬱」について全くしらない人向け。原作小説もDVDも前回放送も知らない人。
レベル1
1期放映分を視聴した人向け。
レベル2
文章が書かれている時点でDVDになっている分を視聴した人向け。
レベル3
「あらためて」放送分を視聴した人向け。
レベル4
原作「憤慨」まで読んだ人向け「長門さんの小説っていいよね」
レベル5
原作「分裂」まで読んだ人向け「『わたぁし』って誰?」

雑記 Diary2010/07

アニメ作品のネタバレはない…つもり

 こちらのサイト(→どれみっちの穴)はwikipediaの非公式マスコット(→ウィキペたん)をデザインしたkasugaさんのページです。
 こちらのページ(→お絵描きBBSに描いた絵・ふしぎ星の☆ふたご姫)にある二次創作絵なのですが、萩尾望都「半神」と会田誠「ジューサーミキサー」のパロディーがあります。
 どれがどれかは指摘しません。調べればすぐにわかりますし。他の絵も、元ネタを知らなければ楽しめない高度なパロディーになっているようです。
 しかし、この毒気はどうでしょう。特に後者が凄いのは、読者に一切逃げ道を与えないところです。(解説しません)
 前者は、「半神」って確かにこういう作品だよなあとは思うのですが、元の作者が見やすく感情移入しやすくした部分を変質させてあるので、特に絵の元ネタを知らなかった人が知ったときに強い違和感を感じる事になります。
この人は「ふたばちゃんねる」の絵師さんだったように記憶します。
 webの、作法を守れば誰もが自由に引用でき、絵に絵で返信する文化の実りの大きさには感動します。

ご注意 : 上記のリンク先の絵を見て、「だから漫画はいかんのだ!ムカー!」(藤子風)と怒ってしまう人は恐らく実在するでしょう。
 これだから漫画はダメだ低俗だと腹がたってしまったかわいそうな方は、既にkasugaさんの術中にあるのです。(私は現代美術はよくわからないけれど、会田誠さんもニヤリとされると信じます。)
 それから、あまりいい気分になれない作品や、その主張に同意しかねる作品もあるでしょう。私もそうです。
 全部飲み込む必要もないし、かといって逆に少しでも気に入らない作品があるからと言って敵視することでも無いことはもちろんです。

ネタバレはないハズ

 また同窓会にいけない件。orz
関係者でこちらに見えた方には、こちらの動画をどうぞ(→Ameba vision
80年代アニメファンはみんな大好きな曲。これと「コスモスに君と」は、誰かが歌い出すと(当然アカペラ!)みんな大合唱でした。
じじ臭い話でスマヌ諸君。だが当時18-22歳がみな追憶に涙していたのも事実。

ネタバレなし
 書きかけの文章は増えるばかりなのですが、例によってモチベーションも低下するばかり。
いまざっと見たら書きかけが16もありました。

 いつものとおり小ネタで
もちろん「非実在」関連。もうすっかり有名になった規制派議員さんの発言(→google)一番上は都議会与党の支持者諸氏はお嫌いな方じゃないかと思うので、二番目以降をどうぞ。
 はて?誰の人権を守る(という建前の)条例?まさか女性や子供じゃないよね。で、どなたが架空の人物の人権を守るんですって?
 再提出されるみたいですが、何か仰りたいなら最低限、この議員さんたちの首を持ってきてからにしてもらえませんか。
 恥ずかしくない人もいるのかもしれない。でもそういう人は恥知らずと呼ばれるでしょう。

 某所でみつけた記事(→発言小町:禁止事項の多い家庭で育った子供の「その後」)
規制反対の方の発言から引用されてたので。ただ、これは規制派の耳には響かないだろうと思う。
なぜって、何かを「禁じたい」親って、自分の子供が大人になってからどう思うかなんて気にするのかなあ。「自己責任」の一言で済ませそう。大人になったもと子供のみなさん。「何を今さらうじうじと!」といわれないか恐ろしくないですか。
 だからこそ掲示板でこういう貴重な意見がでてくるのです。

 ちょっと気になるのは、発言されている方の中に、親が貧乏だった人などに混じって、そりゃネグレクトじゃねーのと言いたくなるような方がいらっしゃるように見える事です。以前からの繰り返しですが、児ポ問題の本質は家族による児童の性的虐待であるという事を考えなくてはなりません。
 私は子供を愛している!憎むなんてとんでもない。これはしつけなのだ。と信じている方のなかに虐待者の大部分がいるのです。(ええと、あんまりうまい文章ではないですが包含関係を間違わないでね)
 まあそれはそれとして、
「もちろん!一人の人間を育てるという自負と誇り、そしてなにより責任を持って次代を育成しております」とおっしゃる方の為に、かつて子供だった私から。
 上記に共通するのは、-----何かを「してもらった」事より、何かを「禁じられた」事のほうがはるかに心に残り、代わりに何かを貰ったとしても、その「何かを貰った」記憶は残りにくいし、感謝されることを期待できないどころか恨まれる事すらある。さらに困った事には、代わりに貰ったものにすら、悪印象を抱かれる事のほうが多い----ということでしょう。
なぜか子供の内だけは、「素晴らしいものをありがとう」というよいこはいる(けっして多数ではない)んだけれどね。
 わたしの少年時代にあの規制事件をがあり、大人になってから別のあの事件を巡る恐ろしい漫画バッシングがあり、またこんな条例が無ければ、今はこんな文章を書いてはいないでしょう。*)
 みなさんは、どんな「優良な(とされている)もの」を与えられた感謝の記憶をお持ちでしょうか?それは、なにかを「禁じられた」事の悔しさに勝る記憶ですか?
(もっとはるかに強い言い方もありますが、歯を食いしばってセーブしています)

*)よく、なにかを「有害」とする代わりに、本当にそれが有害かどうかを「調査する」旨の付帯決議がされることがあります。「前後関係逆だろう常識的に考えて」といいたくなりますが、条文を作る方たちはどうやら本気です。「証拠は得られなかった。調査を続ける」と永遠に報告され続けるだけでしょうに。
 一点だけ。前回(1990年頃)のバッシングのなかでコミケ参加者全員が犯罪者であるかのように言われたことすらありました。言った人たちが反省しているとか、前言を撤回したとかいう話は聞いたことがありません。当時の参加者は今は既に40代になっていますし、70年代から即売会はありました。現在は当時より地方即売会も増えています。つまりどう少なくみつもっても数百万人の、犯罪者呼ばわりされてもしかたの無い人が国内に…… いるわけ無いでしょ! 実際にそんなにいたら漫画の規制なんてしてる暇はないはずで、日本中の警察官が犯罪捜査とパトロールで眠れない、どころではないはずですね。最低限千万人オーダーの警察官が必要なはず。
 事実はいかに漫画の供給者もファンも社会的に安全で(ここまでバカにされても怒らないほど多分に保守的で)あるかを示しています。20年かけてもなんの証拠も得られないのにこれから一体なにを調査するというのでしょうね。反対者の意見も考えてはいるぞ、というポーズ以外のなんなのこれ。(追記)

追記の追記:こちらのページ(→NHK放送文化研究所>番組研究)をお読みいただきたく思います。TV番組視聴が視聴者にもたらす影響を研究されているわけです。言うまでも無くこのような研究は有益で、NHKにはこれからも解り易く有意義な番組を提供して欲しいと思うわけですが、本欄を読まれている方には、以下のような事も考えていただきたいのです。
 40年ほど前にはTVは漫画とともに俗悪の代名詞でした。学校の先生が大真面目に「TVを見ている時は脳波がほとんど動かないそうだ」などと言っていましたよ。それなんてゲーム脳?当時、既に社会にはTVは害悪であるという論が蔓延していたわけです。こんなのとか(→「一億総白痴化」誕生の経緯
 大宅氏がどういうつもりでこう言われたのか、そんな事を問うつもりもありません。ただ現代人である私たちは、TVそのものが人体に有害な機械だとか、たとえ砂嵐でも画面を見続けているとパーになるなどとは思っていません。個々の番組が面白かったり ためになったり くだらなかったり 時間の無駄だったりするだけでしょ、と思われる方が大部分なのではないでしょうか。
 で、なにが言いたいのかというと、この研究って、ひょっとして当時から調査するという名目で予算が付いていたんじゃね?そしてこれからも、NHKが存在する限り何百年でもTVの影響を「調査し続ける」んじゃね?
 もちろんこの調査はNHKの番組に反映されるでしょう。現代では公共放送として有意義な研究になっているのではないかと思います。でも、漫画についての調査って、なににフィードバックされるの?

 当時TVを見ている事それ自体を咎められた子供の名誉が回復されたとは思いません。「TVを見ても馬鹿にされない世界に住むことができたじゃないか。しつこいぞお前」という人はいるかもしれませんが。そしてTVが消滅するまで、意義は変わってもその影響が「調査」され続けるのです(再追記)